テコンドーについて
テコンドーには、韓国系のWTF(World Taekwondo Federation:世界テコンドー連盟)と朝鮮系のITF(International Taekwondo Federation:国際テコンドー連盟)があります。
黒襟の道衣でヘッドギアとボディプロテクターを着用しているのがWTF、裾が黒く縁取られた道衣で手と足にグローブを着用しているのがITFです。
また現在は、日本独自のテコンドーとして、JTA(Japan Taekwondo Associasion:日本テコンドー協会)という団体も発足しています。
佐賀大学テコンドー部はWTFに所属しています。
よって、ここではWTFテコンドーについて説明します。
テコンドー(跆拳道)は韓国の国技で、足技を主体とした武道です。
特徴は、やはり華麗にして多彩な足技でしょう。
競技では、攻撃のほとんどが足技で成り立っています。
競技は2分3ラウンド・インターバル40秒で行われ、腰から上の攻撃のみ(手による攻撃は胴のみ)が認められます。
勝敗はKOまたはポイント(中段:1ポイント/上段:3ポイント/回転蹴り:+1ポイント/警告:-0.5ポイント/減点:-1ポイント)の合計により決定します。
3R終了時ポイントの合計が同じ場合は、1ポイント先取(サドンデス)制の延長戦が行われます。
テコンドーは、その特徴的なスタイルから、「足のボクシング」とも言われています。
競技は、ヘッドギア・ボディープロテクター・腕と脛にサポーター・手に薄いグローブ・マウスピースを付けて行われます。
安全性を追求し、スポーツ的要素を高めたテコンドーは、言うなれば「格闘スポーツ」です。
また、テコンドーは武道ですから、競技以外に「型」もあります。
つまり、韓国版空手といった感じでしょう。
最近は「型」の世界大会も行われており、日本国内でも型の大会が行われております。
テコンドーは、2000年のシドニーオリンピックから正式種目となりました。
2000年シドニーオリンピックには男女1名ずつ、樋口清輝選手(熊本)と岡本依子選手(大阪)が出場、岡本選手が銅メダル獲得という快挙を成し遂げました。
2004年アテネ・2008年北京には岡本選手が3大会連続出場を果たし、そして、2012年ロンドンオリンピックでは、新たに笠原江梨香選手(東京)と濱田真由選手(佐賀)という2人の若い日本人選手がオリンピックの舞台に立ちました。
日本国内ではまだまだマイナーなスポーツですが、世界的にはメジャーなスポーツで、有名なキックボクサーの多くがテコンドー出身であるという事実もあります。
そんなテコンドーが、佐賀大学でできるんです!!
こんなチャンス、そうそうあるもんじゃないです!!
今しかできないこの競技、一度体験してみてはいかがですか!?
競技ルール
服装
WTF公認のテコンドー衣着用
服の上に、ヘッドギア・ボディプロテクターを着用
服の下に、ファウルカップ・腕と脛のサポーターを着用
白または透明のマウスピース
WTF公認のハンドグローブ
(任意で、WTF公認のフットパットの着用も可)
それ以外のものは付けない
有効技と有効部位
- 正拳突き
- 胴部のみ
- くるぶしより下を使用した蹴り技
- 胴部、顔面(プロテクターで保護された部分。ただし、後頭部は反則)
有効得点
有効部位を、正確に・力強く・気合(声)とともに有効技で攻撃した場合、ポイントが入る
反則行為
反則を犯した場合、ポイントが減点される
1試合の減点合計が4ポイントになると失格になる
ポイント
上段への攻撃:3ポイント / 中段への攻撃:1ポイント
(但し、回転を伴う蹴りの場合は上記+1ポイント)
警告:-0.5ポイント / 減点:-1ポイント
警告は2回で-1ポイントとし、奇数回は数えない
勝敗
「KO」もしくは「ポイントの合計」によって決まる
「ポイントの合計」が同点の場合は、
①サドンデスの延長戦(1ラウンド)
②サドンデスでも決着が付かなかった場合、審判による判定
↓延長戦について↓
正規ラウンドのポイントは全て0とする
先に1ポイント取った方の勝ちとなる
減点1で失格となる
↓審判による判定について↓
判定基準は以下の3つ(優先順位順)
①積極性 ②技の高度性 ③競技マナー、礼儀
競技時間
2分3ラウンド・インターバル1分で行われる
但し、時間の都合上、競技時間が変更される場合がある
身近な大会では、2分2ラウンド・インターバル40秒で行われることが多い
競技場
8m四方の正方形の競技場で行われる
8mラインを越えると警告となる
階級
WTF公式ルールによる階級
男子 | 女子 | ||
---|---|---|---|
-54kg級 | ~54.00kg | -46kg級 | ~46.00kg |
-58kg級 | 54.01kg~58.00kg | -49kg級 | 46.01kg~49.00kg |
-63kg級 | 58.01kg~63.00kg | -53kg級 | 49.01kg~53.00kg |
-68kg級 | 63.01kg~68.00kg | -57kg級 | 53.01kg~57.00kg |
-74kg級 | 68.01kg~74.00kg | -62kg級 | 57.01kg~62.00kg |
-80kg級 | 74.01kg~80.00kg | -67kg級 | 62.01kg~67.00kg |
-87kg級 | 80.01kg~87.00kg | -73kg級 | 67.01kg~73.00kg |
+87kg級 | 87.01kg~ | +73kg級 | 73.01kg~ |
オリンピック階級
男子 | 女子 | ||
---|---|---|---|
-58kg級 | ~58.00kg | -49kg級 | ~49.00kg |
-68kg級 | 58.01kg~68.00kg | -57kg級 | 49.01kg~57.00kg |
-80kg級 | 68.01kg~80.00kg | -67kg級 | 57.01kg~67.00kg |
+80kg級 | 80.01kg~ | +67kg級 | 67.01kg~ |